杜仲茶が日本に伝わるまでの歴史

現在、杜仲茶の葉を茶にして飲むことで、健康効果や美容効果が得られるとして人気を集めていますが、杜仲茶の歴史はとても深いものです。杜仲という植物は、中国から東南アジア方面に広く生息する生物で、30年ほどで巨木に成長します。杜仲は、紀元一世紀頃に初めて編さんされた神農本草経という薬学書でも上薬に分類される漢方薬としてとても深い歴史を持っています。このころの杜仲の使い方は、葉を茶にする方法ではなく、樹皮を乾燥させてしようしていました。

杜仲は樹皮を使用した漢方薬が始まりですが、葉の部分が茶に使用されるようになった経緯は定かではありません。ただ、1600年ころに著された本草綱目には、すでに杜仲の新芽を食べる習慣があることが記されています。この中国から東南アジアに生息する杜仲が日本へ伝わったのは、奈良時代から平安時代に中国に送られた遣隋使によるものと言われています。遣隋使が持ち帰った杜仲を日本で栽培し、茶文化のあった日本へなじんでいったものと言えるでしょう

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